令和6年条例予算特別委員会・総会質疑

令和6年度予算議会

市長提案の新年度予算案に対して

会派独自の修正案を提出!

■予算審議

■条例予算特別委員会・総会質疑


■予算審議

福岡市一般会計予算案に対して反対。対案として修正案を提案しました!

1.警固公園地下駐車場跡地の有効活用について

老朽化が進む警固公園の地下駐車場が令和8年3月をもって廃止されることに伴い、福岡市はその跡地活用として「アジア美術館の展示機能の拡充」を提案。その事前調査費用として、経済観光文化局は3208万円の予算を計上していました。しかし、都心部(天神)のまちづくりが大きな転換期にある中で、警固公園の地下という極めて地理的条件に恵まれた公共空間において「アジア美術館ありき」という決め打ちの調査は拙速です。「都心部の機能強化」と「公園のより効果的な活用」の両面から、総合的な調査が必要です。そこで私たちは、この3208万円の予算を、経済観光文化費から都市計画費に移し替えることを提案。地下駐車場跡地の活用方法については、都心部の開発を担う住宅都市局が責任を持って、広い視点から検討することを求めました。

▲全市的な視点から、効果的な活用方法を検討すべき!

2.福岡城「幻の天守閣」ライトアップ事業について

3月下旬からの「さくらまつり」の時期と合わせてライトアップを始め、5月末には終了するこの事業は、工作物の設置と撤去を合わせた1回あたりにかかる費用が6000万円と非常に高額です。これだけの費用をかけて毎年、設置と撤去を繰り返すという期間限定の一時的な事業に、福岡城の魅力を高めていく効果があるとは到底思えません。真に重要な取組みは、福岡城の調査研究に対する支援であり、市民にとってシンボル的存在である福岡城を、市民を巻き込みながら質の高い観光施設へと整備していくための環境づくりこそが求められています。そこで私たちは、この事業の財源にもなっている観光振興基金繰入金を全額減額して、今後再び予定されている「金属パイプの設置と撤去」を行なうための予算を実質的に削除する提案を行ないました。

▲金属パイプ等を組み上げて再現された「幻の天守閣」

 

■条例予算特別委員会・総会質疑

九大箱崎キャンパス跡地のまちづくりについて

〇民間事業者の開発エリアに対する安易な市税投入は許されない!

今春には民間エリア(事業企画提案区域)の開発を担う優先交渉権者が決定します。その選考委員会には本市から光山副市長がメンバーとして参加していることから、「今後民間エリアに市税を投入することで、民間事業者を救済するようなことがあってはならない。事業者選定にあたっては、事業採算性を重視した選考を行うべき」と強く要望しました。

〇地元住民の思いを汲んで「グランドデザイン」に沿った取り組みを!

地元4校区の方々は、九大箱崎キャンパス跡地利用に関する提案を本市に行う以前から、平成20年には「九大跡地利用4校区協議会」を立ち上げ、様々な提案・要望を重ねてきました。その取り組みを踏まえた上で、平成30年に策定されたのが、「九州大学箱崎キャンパス跡地グランドデザイン」です。長年にわたり九大箱崎キャンパス跡地のまちづくりに対して多大な情熱と労力を傾けてこられた地元4校区の方々にとっては、今後、グランドデザインに沿ったまちづくりが進むのか否かという点が、何よりも大きい関心事です。「地元各校区も要望しているように、公募においてはその選考過程を公開するとともに、何よりもこの『グランドデザイン』を踏まえた審査となるよう、九州大学およびUR都市機構に強く要望すべき」点を主張しました。