議会通信第54号
(2022年新春号)

【特集記事】

新春特別対談
稲富修二(衆議院議員)×田中しんすけ
「国政との連携を強め、市民の暮らしを守る!」

【掲載記事】

1.「第10回議会活動報告会」を開催(議会活動)
2.福岡市民クラブ「令和4年度予算要望」を実施(議会活動)
3.生活道路の改善が実現!~歩行者にやさしい道づくり~(地域活動)

■新年ご挨拶

みなさんおかれましては、ご家族・ご友人と健やかに過ごされたことと存じます、今年の干支は壬寅(みずのえとら)。「壬」と「寅」にはそれぞれ、「陽気を下に姙(はら)む」、「春の草木が生ずる」という意味があるそうで、そのため2022年は「厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となる」年になると言われています。今年こそは新型コロナウイルス感染症が終息し、人も地域も元気を取り戻して活気あふれる一年になることを大いに期待したいと思います。

■新春特別対談ダイジェスト

稲富修二×田中しんすけ
~福岡市政に関する政策意見交換会~

国と連携してコロナ対策に万全を期す!

田中:昨秋の衆議院選挙では3期目のご当選おめでとうございます。これからの国会でのご活躍を大いに期待していますが、これから力を入れていきたい政策についてお聞かせください。

稲富:ありがとうございます。国政はもちろん、引き続き、福岡市の発展に向けても力を尽くしていきたいと思います。昨年の衆院選の際には、更なるコロナ対策を訴えました。新種のウイルスが出始めて第6波が懸念されています。飲み薬などの使いやすいコロナ治療薬の開発や医療体制の充実をはじめ、家計や事業者を支える給付金については、今後は簡単な手続きでスピード感を持ってお届けできるよう取り組んでいきます。

地域の賑わいづくりに向けて国からも後押しを!

田中:国会では財務金融委員会と国土交通委員会に所属されるとお聞きしました。福岡市の発展に向けて、これらの専門性をどのように発揮されたいとお考えですか?

稲富:福岡市もこのコロナ禍では財政的に厳しい状況だと思いますが、それでも将来を見据えたまちづくりは必要です。そのための財源確保や規制緩和など、国へ届いている要望項目を一つでも多く実現できるよう汗をかいていきます。

専門性の話で言うと、福岡市は外資系金融機関や人材の誘致を進める「国際金融都市」構想を打ち出していますね。参入手続きの簡素化や大胆な税制優遇措置の実現を後押しして、九州全体の経済底上げにつなげていきます。

また、都心部(天神・博多)の交通対策、日常の移動を支える生活交通の充実が喫緊の課題だと認識しています。都心部の渋滞緩和に向けたインフラ整備や、財源確保をはじめとした生活交通を維持する制度づくりで貢献できればと思います。

まちづくりの課題に対して国の支援を求める!

田中:とても心強く感じています。一方で、それぞれの地域における取り組みにも目を向けて頂きたいと思います。このコロナ禍において、地元の平尾商工連合会では新たにインターネットでの商品・サービスの販売(商店街ECサイトの創設)を検討しています。

稲富:販売チャネルの拡大につながる良い取り組みですね。商店街向けにはプレミアム商品券の発行を国として支援しているところですが、そのような新たな取組みを軌道に乗せるための助成制度が必要だということですね?初期のランニングコストを負担するなど、商店街に限らずコロナ禍で頑張る団体を支える仕組みづくりを提案していきます。

■議会活動報告①

福岡市議会・福岡市民クラブ
第10回『議会活動報告会』を開催しました!

市民に向き合う姿勢を忘れずに、
「開かれた議会」を目指して活動中!

2021年11月24日(水)、福岡市議会・福岡市民クラブ主催による「議会活動報告会」を天神スカイホールにて開催しました。私が議員となったばかりの時期は、地方議会の存在意義が問われた時期でもありました。

「議員はちゃんと仕事してるのか?」
「選挙の時に約束した内容はしっかり守ってるの?」
という声が、当時は多く寄せられました。

そのような市民の思いや疑問に応えるべく、私が会派での活動報告会を最初に提案したのが13年前。言い出しっぺであったことも踏まえると、今まで継続できていること自体に感慨深いものがあります。

コロナ禍において「密」を避けるため、
初のYouTube生配信も実現!

福岡市民クラブは2019年の福岡市議選において、任期4年間の中で実現を目指して取り組む公約集『会派基本政策2019(84項目144施策)』を発表しました。この公約集に掲載している施策の実現に向けて様々な取り組みを行なっていますが、第10回目となる今回の報告会でもその進捗状況についてお示ししました。

また、会場での密を避けるために、今回の報告会から初めてYouTubeによるライブ配信を導入。質疑応答の際には、リモートで寄せられたご質問にも対応しました。

この日に頂いた内容は、毎年末に市長に提出する「会派予算要望」に反映させていきたいと思います。引き続き、私たち福岡市民クラブの取組みにご注目ください!

■議会活動報告②

コロナ対策をはじめ「暮らしを守る」施策を求めて!
福岡市長に『令和4年度予算要望書』を提出しました

多くの市民の声を要望書に凝縮し、
髙島市長に直接要望書を提出!

2021年12月14日(火)、福岡市議会・福岡市民クラブ所属議員10名全員で『令和4年度予算要望書』を高島市長に提出しました。

会派による予算要望は毎年この時期に実施しているものですが、その内容については、前回の市議選において市民にお示しした公約集『会派基本政策2019』をベースに、政策の進捗状況や「議会活動報告会」で寄せられた意見を踏まえて毎年追加・修正を加えています。

政策の優先順位を見極めながら、
市民の暮らしを守る施策実施を要望!

今年はこのコロナ禍で、普段と比べても多くの団体・個人の方々から市政に関する要望や意見を頂きました。それらの声も取り入れながら会派内で相当な議論を重ねた結果、今回の予算項目数は88項目(225施策)というかなり充実したものになっています。

福岡市においては来年度も引き続き市税収入の減少が見込まれており、財政的にも厳しい舵取りが求められます。私たち福岡市民クラブは、市民の暮らしと生命を守るために必要な施策が実施されるよう、国政や県政との連携を図りながら、会派所属議員10名が一丸となって全力で行動していきます!

■地域活動報告

歩行者にやさしい道づくりに向けて
生活道路の改善が実現しました!

一昨年の新春号でもお伝えした「歩道の傾斜が厳しく歩きにくい生活道路がある」という記事を覚えていらっしゃるでしょうか?町内の住民の方も改善を望まれていたこの道路ですが、粘り強い要望活動の結果、全面的な改修が実現しました!

該当箇所は、市道365号線と呼ばれるいわゆる「生活道路」。道路面の高さと建物面の高さが異なる(=道路面の方が低い)ため、駐車場への車の出入りを考慮して歩道が極端に切り下げられていました。今回の工事では、これまで低かった道路面の高さを嵩上げし、両サイドの建物面と合わせることで傾斜と段差を解消。今年の春には歩きやすいバリアフリーな歩道が出来上がる予定です!